大型軸用磁気リングエンコーダ

海洋産業を想定した

Indar社は、スペイン北部バスク地方のベアサインに本社を置く、Ingeteam Groupの一員です。同社は、回転機械の設計・製造における世界的リーダー企業の1つであり、風力産業向けの発電機をはじめ、海洋産業向けの水力発電機とモーターを製造しています。

船舶の推進に

Indar社は最近75周年を迎えました。最も厳しい操業条件にさらされている同社の機械の信頼性から、長年にわたって海運業界で名声を博しています。Indar社のモーターは、非常に正確な速度調整により、信頼性が高く、メンテナンスが容易で、エネルギー効率が高くなっています。 そのため、すべてのコンポーネントが、可能な限り高い精度で重い負荷を処理しなければなりません。Leine Lindeのエンコーダは、低周波技術が組み込まれたモータを搭載するプロジェクトなど、Indar社の多くのアプリケーションで使用されています。

ソリューション

船舶の甲板の下の用途においては、スペースが非常に重要です。 モーターと制御システムの設計を簡素化できれば、非常に有利です。しかし、最も重要なのは、正確なフィードバックが、中断や一時的なエラーなく伝達されることです。

Leine Lindeは、「当社のニーズに合わせたソリューションを提案してくれました」と、Indar Motors社の制御および計測の責任者であるRocio Ortiz氏は語っています。

Leine Lindeの磁気式エンコーダ2000シリーズは、リング形状をしており、プロペラに接続された大きなサイズのモーターシャフトに直接取り付けることができます。回転のフィードバックは、固定された2つのスキャニングヘッドが各々検出します。このソリューションは、モーターの始動段階で、シャフトの一時的な軸方向の変位が避けられないといった、海で発生する特別な機械的条件を満たします。推進システムには、海流による負荷がかかり、その流れ、方向、抵抗によってさらに異なる負荷を生み出します。このエンコーダは、プラス/マイナス4ミリメートルの軸方向の変位を受け入れられる、市場で唯一のソリューションです。

プロセスにおける協力関係

このアプリケーションは、冗長信号を必要としています。2つのスキャニングヘッドを備えたこのシステムは、シンプルかつ省スペース設計で、必要な一定の回転フィードバックを提供します。リングの寸法が大きくとも、本体を二つに分割できるためエンコーダの取り付けは非常に簡単です。

「Leine Lindeが持つ技術設計の専門知識は、当社とのコラボレーションで解決策をもたらす、大きな貢献となりました。」とRocio Ortiz氏は言います。

プロジェクト

本プロジェクトについて、Leine Lindeのスペイン・ポルトガル担当カントリーマネージャーであるFrancesc Comas氏は以下のように述べています。「Leine Lindeをサプライヤーとして選択して間違いなかったとIndar社から聞き、喜びを感じました。同社は、以前よりLeine Lindeエンコーダ 862や865を使用しており、我々のサービス品質を認識しています。また、Leine Lindeのサポート体制を称賛しています。世界をリードするIndar社のアプリケーションの一部で、役割を果たせることに、我々はこれ以上ない喜びを感じながら業務に取り組んでいます。」

2000 シリーズの重要ポイント

  • 信頼できるフィードバック。
  • モーター/プロペラシャフトに直接取り付ける省スペース設計。
  • 軸方向の変位を処理する磁気式検出方式。
  • 冗長信号の提供を可能にする2つのスキャニングヘッド。